今回はNikonのデジタルー眼レフカメラDfをレビューします。2013年に発売されてからロングセラーのカメラとなっております。
目次
Nikon Dfの特徴
2018年現在では、スペックが現行よりも見劣りする部分もありますが、それでも人気が高い秘訣をDfの特徴をレビューしながら探っていきたいと思います。
FXフォーマットを採用
Nikon DfはFXフォーマットのため、フルサイズの一眼レフカメラとなります。DXフォーマットと比較して、高い解像度が期待できます。
有効画素数1625万画素
画素数については、1625万画素となっており、大きく引き伸ばす用途がなければ、問題のない数字だと考えています。2018年現在では高画素数のモデルが多数存在していますが、個人的には1500万画素~2500万画素くらいが使い勝手が良いと思っています。
ISO感度ISO 100-12800
ISO感度も、最近では25600以上の機種も増えていますが、12800あれば日常の撮影については全く問題ありません。街スナップやお散歩カメラとして使用するのであれば、夕方の撮影でも、ISO3200くらいまでしか使わないのではと思います。
高速連続撮影約5.5コマ/秒
高速連続撮影については、他の現行機種と比較しても標準的な数字だと言えます。
質量 約765g
ボディの重さは標準的で軽くは無いです。Nikon Dfのコンセプトを考えると、ある程度の重量感があるほうが良いのだと思います。
コンセプト要約
Nikon Dfのコンセプトは、精密機械の感触と高品位画質の「融合(fusion)」です。設定や露出を直接的にダイヤルでコントロール設定変更できる直感的な操作性かつ、ニコンデジタル一眼レフカメラFXフォーマット機で、低感度から超高感度まで高品位な画質を実現しています。
Nikon DfとD810を比較
Nikon Dfはニコンのデジタル一眼レフカメラの中でも、コンセプトが際立っているため、比較対象とするカメラの選定が難しいです。今回は、2018年12月時点で現行の中級機であるD810と比較してみたいと思います。
有効画素数
Nikon Df ・・・1625万画素
Nikon D810 ・・・3635万画素
D810は画素数の大きさ特徴的なので、大きく差が開いています。Nikon D810の場合は、プロカメラマンが使うことも想定しており、画素数が大きくなっています。Nikon Dfに関しては、画素数が大きくないものの、画質は良いので必要な機能を最小限に絞っているのだと言えます。
ISO感度
Nikon Df ・・・ISO 100~12800
Nikon D810 ・・・ISO 64~12800
ISO感度について、ほとんど同等となっています。特に高感度性能には差がないといえます。Nikon Dfが2013年に発売していることを考えると、画質にこだわって作成されていることが分かります。
オートフォーカス
Nikon Df ・・・フォーカスポイント39点
Nikon D810 ・・・フォーカスポイント51点
フォーカスポイントは、D810よりも少ないものの39点は高機能です。趣味用途のカメラとして考えると、39点あれば性能的に十分だと言えます。
まとめ
Nikon Dfは発売から5年近く経過していますが、操作性のこだわりと、現行モデルと比較しても見劣りしないほどの高画質性能で、変わらぬ人気を維持しています。私が写真を始めた頃は、ニコンのNew FM2というマニュアルの一眼レフカメラを使っていましたが、フィルムのカメラで撮っていたころを思い出させてくれるようなビジュアルです。
撮影ジャンルにもよりますが、仕事で使用するには機能面で不便な点が多々あります。ただ、ニコン側の意図としては、仕事用ではなく純粋にカメラを楽しむ為に製作したモデルだと思います。贅沢なプライベート用カメラとして使ってこそ、Nikon Dfの価値を実感できるのだと言えるでしょう。